2、対策が必要な薄毛の原因18選!
2−1. 朝シャンによる薄毛
2−2. 薄毛を気にしてシャンプーを避ける
2−3. シャンプーをしすぎて薄毛
2−4. 過度なダイエットによる薄毛
2−5. 食生活の乱れによる薄毛
2−6. 不規則な生活習慣による頭皮へのダメージ
2−7. ストレスが強い生活による薄毛
2−8. 頭蓋骨が広がり薄毛になる
2−9. 男性ホルモンの変化による薄毛
2−10. 薄毛は両親からの遺伝
2−11. 女性ホルモンの低下による薄毛
2−12. 毛根に負担のかかるヘアースタイル
2−13. タバコの吸いすぎによる薄毛
2−14. お酒の飲み過ぎによる薄毛
2−15. 運動不足による薄毛
2−16. 紫外線を浴びすぎて薄毛になる
2−17. 眼精疲労による薄毛
2−18. 自己免疫疾患
2−1. 朝シャンによる薄毛の原因
朝シャンこと、朝行う洗髪。
朝スッキリと目覚めるために、必ず朝シャンをしている人もいらっしゃると思います。
この朝シャン、薄毛には関係ないと考えがちですが、実は薄毛の原因となる場合もあります。
まず朝夜の1日に2回シャンプーを行う人は、
- 洗髪し過ぎによる皮脂の過剰分泌
- すすぎ不足による頭皮の炎症
が原因となり、薄毛を促進する可能性があります。
頭皮は乾燥を防ぐために適宜皮脂を分泌しますが、朝夜の1日に2回の洗髪により皮脂が洗い流され、頭皮は乾燥状態が続くことになります。
そのため、頭皮は乾燥を補おうと過度に皮脂分を分泌してしまい、結果頭皮が皮脂分の多いペタペタした状態になります。
また、朝の忙しい時間に行う洗髪はシャンプー剤のすすぎ不足になりがちです。
頭皮に残ったシャンプー剤は炎症を起こしたりする原因となる可能性があります。
次に朝のみ1日に1回シャンプーを行う人は、
- 朝昼時間帯の皮脂不足
- 夜間に頭皮の細菌が繁殖
が原因となり、薄毛を促進する可能性があります。
朝の洗髪をすることで、夜間に分泌した皮脂を洗い流し、日中に頭皮が乾燥状態になることを意味します。
乾燥状態の頭皮はバリアがない状態に近いですので、
- 紫外線が直接頭皮にあたる
- 殺菌作用が弱まる
- 保水能力が低下する
ことになります。
また、夜の洗髪を行わないことで、昼間髪にたまったチリやほこり、皮脂分、整髪料などが頭皮にそのままの状態で残ることになります。
これは頭皮に住まう細菌の格好の餌となり、繁殖を促す恐れがあります。
2-2.薄毛を気にしてシャンプーを避ける
(タイトルの意味はまったく頭を洗わないという意味ではなく、シャンプー剤を使わないという意味ですよ!)
シャンプーを使えば髪にダメージを与えるし、洗い残せば頭皮にも影響が出る。というお考えを持つ人いると思います。
最近では湯シャンという言葉もある通り、シャンプーを使わずお湯だけで洗髪する人もいたりします。
著名な芸能人やモデルの方々も実践し、実際にその美しさをキープしていますね。
もちろん薄毛への影響を加味して湯シャンを実践する方もいらっしゃると思います。
しかし、この湯シャンは人によっては薄毛の原因となることもあります。
- 整髪料をつける人
- 髪の量が多い人
- 頭皮の皮脂分が多い人
整髪料は髪に直接塗布し、固めたりまとめたりするものです。
その特性上、キープ時間や髪のまとまりやすさなどが重視されます。
言い換えると、整髪料は髪から落ちにくいのです。
洗髪時にお湯である程度洗い流せはしますが、界面活性剤などの親水性、親油性を持つ用剤を使わないときちんと洗い流せません。
洗い残した整髪料は頭皮の炎症の原因となったりします。
髪の量が多い人は、日中の活動で髪内に小さいチリやホコリを多くまとっている可能性があります。
これもある程度がお湯でも洗い流せますが、やはり髪の量が多い分よほどしっかり洗わなければ、洗い残しは否めません。
頭皮の皮脂分が多い人も同様にある程度洗い流せはしますが、界面活性剤などの親水性、親油性を持つ用剤を使わないときちんと古い皮脂分を洗い流せません。
2−3. シャンプーをしすぎて薄毛
朝シャンの項目でもお伝えしましたが、過度な洗髪は薄毛の原因となります。
これは回数だけでなく、洗髪内容そのものにも言えます。
例えば、1回の洗髪で何種類ものシャンプーを使用する。
シャンプー時に入念に洗う。リンスやコンディショナーなどをたくさん使うなど。
洗髪時に薄毛の原因となりそうな注意点をあげていきます。
- シャンプー液を直接頭皮につける
- リンスやコンディショナーなどをつけおく
- 指を立ててシャンプーする
- 1回の洗髪に何種類ものシャンプーを使う
- 1回の洗髪にたくさんのリンスやコンディショナーなどを使う
まずシャンプー液を直接頭皮につけると、洗い残しの用剤が炎症を引き起こしたりします。
シャンプーは手のひらで泡立ててから使いましょう。
リンスやコンディショナーは、髪を艶やかにするため油分でコーティングする役割があります。
そのため、つけおきすると頭皮にまで油分のコーティングが浸透し、頭皮から洗い落としにくくなります。
しっかりすすぐと、せっかくコーティングした髪の油分まで洗い落としてしまいます。
リンスやコンディショナーは髪にのみつけ、さっと洗い流すようにしましょう。
指を立ててガシガシ洗髪する人がいますが、頭皮への影響を考えるとNGです。
頭皮も皮膚ですので、爪で皮膚をひっかくように、頭皮も強い力で押されると軽い傷となり炎症を起こすこともあります。
頭皮を洗うときは指を立てずに腹でマッサージするように、ゆっくり洗うようにしましょう。
髪を洗うときはシャンプー液が残らないように、たっぷりの水でしっかり洗い流すようにしましょう。
1回の洗髪に何種類ものシャンプーを使うと、頭皮の皮脂分を余分に洗い流してしまったり、毛髪を傷つけてしまい、枝毛や抜け毛の原因となることもあります。
また、1回の洗髪にたくさんのリンスやコンディショナーなどを使うと、洗い残しが増えたり、頭皮の油脂分過多で頭皮環境を悪くする原因となります。
2-4. 過度なダイエットによる薄毛
ダイエットと一言で言っても、多種多様な方法が世の中に紹介されています。
まさに飽食の時代の永遠のテーマです。
そんなダイエットもやり過ぎると、薄毛の原因となる可能性があるんです。
どういったことが原因となるのか、いくつかピックアップしてみます。
- 食事制限
- 栄養の偏り
- 運動不足
- 過度のストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- リバウンド
ダイエット方法で一番紹介されているといっても過言ではない、
食事制限系のダイエット。
特定の成分を含む食事を制限したり、カロリー制限で食事量を減らす方法などありますね。
糖質やたんぱく質などは体の基礎となる栄養素ですが、それを制限してしまうと体だけでなく髪にも影響が出ます。
髪は90%以上をたんぱく質を主成分として構成されています。
その栄養素が制限されてしまうと、髪の栄養分が不足してしまい薄毛の原因になることもあります。
次にサプリメントを摂取すれば運動しなくでも痩せられる!といった
サプリメント摂取系ダイエット。
この方法では運動不足に陥りがちです。
運動不足になると、体の基礎代謝が落ちるだけでなく、血行も悪くなります。
そうなると、血液を通して体中に栄養素を送る力も落ちますから、髪の元となる頭皮への栄養も不足してしまします。
また、特定の栄養素を摂取してしまうために、栄養素が偏り、健康な髪を育成するために必要な栄養素が不足してしまうことも考えられます。
そして、よくあるのがダイエットによるストレスです。
精神的なストレスは毛髪に影響があることがよく知られています。
これは仕事やプライベートだけでなく、どんな些細なこともストレスの原因となり得ます。
ダイエットは我慢を基本としますから、精神的な負荷がかかっていることが間違いないです。
過度なダイエットは精神的負荷も大きくなりますから、当然薄毛の原因となります。
ダイエットによって極端に栄養バランスが崩れると、体内のホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの過剰分泌や成長ホルモンの減少により、薄毛が促進される可能性もあります。
最後にダイエットにありがちなリバウンド。
極端なダイエットに伴って、痩せる前の状態よりも体脂肪率が上がった状態になってしまうリバウンド。
これはダイエットにより、体内の基礎代謝が低下してしまい、体が脂肪分を蓄えやすい状態になってしまっていることが原因と考えられます。
頭皮環境においても、皮脂分が多くなってしまったり、血液循環が悪くなってしまうことで薄毛の原因となることもあります。
2−5. 食生活の乱れによる薄毛
厚生労働省は平成27年9月に発行した「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の普及に関わる実施の手引き」(pdfリンク)において、健康な食事の定義を
健康な心身の保持・増進に必要とされる栄養バランスのとれた食事を基本とする食生活が、
無理なく持続している状態を意味する。
としています。
飽食の時代ですので、食事の摂り方も多様化していますし、生活リズムにより食事を摂る時間も様々です。
しかし、好きなものだけ食べる、深夜に多く食べる、食事よりもお菓子をたくさん食べるなど偏った食生活は栄養素の不足や過剰をまねき、生活習慣病の原因ともなります。
もちろん、栄養バランスが崩れることで髪に必要な栄養分不足や体内脂肪分の増加による血行不良などにより、薄毛の原因にもなります。
薄毛が気になる人は、
「食生活、乱れりゃ薄毛の、はじまりよ。」(詠み人、高井ちゃん)、
という言葉を肝に銘じましょう。
2−6. 不規則な生活習慣による頭皮へのダメージ
現代において、その人が携わる仕事によって就労時間のパターンも様々だと思います。
例えば、
- 高い時給を得るために深夜のアルバイトをする
- 週2回ほど夜勤シフトがある
- 食事時間が不規則で帰宅も遅い
頻繁に昼夜逆転する仕事の人であったり、食事時間が深夜になるといった生活週間が不規則になりがちな人。
やはり規則的な生活習慣を送る人と比べて、薄毛になるリスクは高いと言わざるをえません。
夜間の仕事を行うような睡眠時間が不規則な人は、早朝に帰宅しその後に睡眠を摂るので朝日を浴びることは少ないと思います。
人は日光を浴びることで体内時計をリセットするセロトニンという物質が体内で生成されます。
セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンを生成するのに必要な脳内物質で、
これが不足すると寝つきが悪くなったり、寝不足になったりと不眠の原因となります。
きちんとした睡眠が摂れないと、体を十分に休めることができずに徐々に疲労を蓄積していきます。
食生活が不規則な人は深夜に食事を摂取したり、高カロリーな食事を摂ることも多いと思います。
人は口から食べ物を摂取して胃で消化するのにおおよそ2~3時間必要と言われています。
就寝前に食事を摂ったとしても睡眠中に消化は進みますが、消化・吸収の効率は落ち、体はレム睡眠に入りにくくなります。そのため、睡眠不足の原因にもなります。
また、高カロリーな食事ばかりを摂ると、カロリーを消費しきれないエネルギーは脂質となって体内にどんどん蓄えられますので、肥満体質になるおそれもあります。
このような目に見えない体へのダメージは確実に毛髪にも悪影響を与え、薄毛の様々な要因ともなります。
2−7. ストレスが強い生活による薄毛
ストレスは現代病の原因の一つとも言われていますが、そのストレスの要因は実に様々です。
ストレスは老いも若きも関係なく、誰にでもリスクがあります。
内閣府の発行している「国民生活白書平成20年版」においても、「2. ストレス社会と現代的病理」でストレスを感じる人の割合は2001年から2007年にかけて増加傾向にあります。
特に心身にも強い影響が出るほどの強いストレスが日常的にあると、うつ病、パニック障害といった心の病を発症するリスクだけでなく、睡眠障害や胃腸炎、偏頭痛・目まいなど身体的な症状にも影響が出てきます。
もちろん、人によっては毛髪や頭皮にも影響は出てくるでしょう。
円形脱毛症もストレスによる自己免疫異常が原因と考えられています。
同上の白書における調査結果において、そのストレスの要因となっているのが以下です。
- 収入や家計に関すること
- 仕事や勉強
- 職場や学校における人間関係
- 自分の健康状態
- 家族関係
- 家族の健康状態
- 家事
- 子どもの教育
- 子育て
- 高齢者や病人の介護
- 親戚付き合い
- 近所付き合い
- 通勤・通学
どの項目も誰にでも当てはまるような内容ばかりです。
それも一つだけでなく、複合的に当てはまっているのではないでしょうか。
単純にひとつの事柄であれば対処できそうなものですが、
現代社会に生きる上ではそう単純ではなく、物事は複雑にからまってねじれています。
それでも複雑に入り組んだ要因を細分化して1個ずつ対策してみるなど、
まずはストレスを抱え込まないように少しずつにでも対処してみましょう。
2−8. 頭蓋骨が広がり薄毛になる
薄毛と頭蓋骨って関係があるの?と思った方。僕も思いました。
医学的な根拠はありませんが、俗説には関連があると言われています。
成人の頭蓋骨は通常28個の骨から構成されていますが、生まれた時にはそれらの骨は未結合の状態です。
それらの骨は成長とともに結合していき、固くなっていきます。
頭蓋骨は脳の成長とともに大きくなり、3歳頃までの成長が最も盛んで、成長期が終了する18歳頃まで少しずつ成長していきます。
一説には、成長期後もとてもゆっくりと頭蓋骨は成長を続けるようです。
成長期後の頭蓋骨の成長は特に男性に見られ、頭蓋骨が成長するとそれに伴い皮膚の層つまり頭皮が段々と薄くなることで薄毛になるというのです。
成長期終了後の頭蓋骨の成長と男性ホルモンとの関連や薄毛との関連は、医学的な根拠はない模様です。
僕は脳の成長を伴わない頭蓋骨の成長はないのではないかと思うのですが、あなたはこの説どう思いますか?
2−9. 男性ホルモンの変化による薄毛
男性ホルモンが増えると薄毛になる。
巷でよく聞く説ですが、実はそうではありません。
男性ホルモンの一種にテストステロンがあります。
このテストステロンは精巣でほぼ分泌され、骨格や筋肉の成長、やる気や行動力の増強だけでなく、性欲や精力の増加など精神・身体の男性的な部分に作用する大切なホルモンです。
薄毛との関連でいいますと、テストステロンは5αリダクターゼという酵素と結合することで、男性型脱毛症(AGA)の原因といわれているジヒドテストステロン(DHT)に変化します。
DHTは毛乳頭内にあるアンドロゲン受容体と結合することで、髪の生成を阻害します。
このDHTには薄毛の進行作用だけでなく、体毛の増加、精力の減退などの作用があります。
ですので、男性ホルモンが増えると薄毛が進行するは訳ではなく、男性ホルモンのテストステロンがDHTに変化し、毛乳頭内のホルモン受容体と結合することで髪の生成が阻害され薄毛が進行するのです。
ではDHTに変化する前のテストロテンを減らせば薄毛の進行を遅らせることができるか、というとそうではありません。
体内ではテストロテンが減少すると、不足を補おうと5αリダクターゼとの結合が促進され、DHTが生成されます。
テストロテンが減ると逆に薄毛が進行してしまうのです。
テストロテンは歳を重ねるとともに減少していきますが、若い年齢であってもストレスなどの原因でテストロテンの減少が見られる傾向があるそうです。
2−10. 薄毛は両親からの遺伝
薄毛は遺伝する。
これは世間にもよく知られた説ですね。
遺伝と薄毛の関係は医学的にも根拠が示されているようです。
正確に言うと、薄毛になりやすい体質が遺伝するということ。
決して薄毛に関連する遺伝子が見つかっている、という訳ではありません。
前節でも説明したAGAの原因となるジヒドテストステロン(DHT)に関連する
- DHTとアンドロゲン受容体が結合しやすい体質
- DHT生成に必要な5αリダクターゼの活性度の高い体質
主にこの2つの体質が薄毛になりやすい体質といわれています。
受容体と結合しやすい体質は母方の遺伝から、5αリダクターゼの高い活性度の体質は両親の遺伝から受け継ぎます。
しかし、体質を受け継いだからといって、その体質が必ずしも出てくるわけではありません。
その他の要因によっても薄毛にはなります。
両親、親戚に薄毛の人が見当たらなくても、ストレスや生活習慣などによっていくらでも薄毛になるリスクはあるのです。
2−11. 女性ホルモンの低下による薄毛
男性でも女性でも女性ホルモンを多く持っている方が、薄毛になりにくいという説をよく耳にしますね。
女性ホルモンには、卵巣から分泌されるエストロゲンと、卵胞から変化した黄体から分泌されるプロゲステロンの2種類があります。
2種類の女性ホルモンのうち、エストロゲンには肌や頭皮の活性に影響し、肌や頭皮を健康的に保つ働きがあります。
エストロゲンが活発に活動していると髪の寿命は長くなり抜け毛が少なくなるといわれています。
男性でも少しの女性ホルモンを持ち、女性でも少しの男性ホルモンを持っています。
女性においては、女性ホルモンの増減と薄毛には関係があると言われています。
女性は思春期、成熟期をピークにエストロゲンの分泌量が次第に減り、更年期を経て閉経し、老年期にはエストロゲンの分泌がなくなります。
エストロゲンの減少とともに頭皮のヘアーサイクルも減衰し、張りやツヤ・コシのあった髪も細く弱くなっていきます。
男性においては、副腎から微量にエスロゲンが分泌されます。
男性は女性と異なり一生を通じてエストロゲの分泌量に変化はありません。
よって、女性ホルモンと関連して薄毛を懸念するのは女性だけでもいいかもしれません。
男性の場合は、先にあげた男性ホルモンの変化に気をつけるべきでしょう。
2−12. 毛根に負担のかかるヘアースタイル
毛根にダメージを与えると、もちろん薄毛になりやすくなります。
ではどういうことをすると毛根にダメージになるか?
一番わかりやすいケースは直接毛根を痛めつけること。
例えば、過度な頭皮への刺激やパーマやヘアカラー、整髪料などです。
ファッションと同じようにヘアースタイルにも流行がありますね。
流行ごとにヘアースタイルを変えることは個人の自由なので決して悪いことではないです。
ただ、ヘアースタイルによっては、頭皮に負荷がかかり毛根を痛める可能性があることも覚えておいた方がいいかもしれません。
以下に参考例あげていきます。
- 強いパーマを必要とするヘアースタイル
- 明るい髪色のヘアースタイル
- 頭皮を強く引っ張っるヘアースタイル
- 常に同じ分け目のヘアースタイル
パーマをすると、毛髪に2種類のパーマ液を浸透させ、効果促進のために遠赤外線を照射して髪を暖めます。
パーマ液が頭皮に付着すると頭皮に強い刺激があり、かつ暖められてダメージが促進される恐れがあります。
髪を明るくする場合には、一旦ブリーチで毛髪を脱色してからカラーを入れるのが一般的です。
これもパーマ同様に脱色剤が頭皮に付着しているとダメージを負う可能性があります。
頭皮を強く引っ張るヘアースタイルといえばお団子やポニーテールでしょう。
これらのヘアースタイルは髪の生える流れとは逆う方向に強く引っ張り固定するので、頭皮にも負荷がかかります。
常に同じ分け目のヘアースタイルの代表は、センター分けや七三分けなどです。
これは同じ分け目の部分が常に外気にさらされるため、ゴミやほこりが付着しやすく、紫外線も同じ箇所に浴び続けることになります。
次第に分け目の部分から頭皮にダメージが蓄積して薄毛を進行させることにつながります。
2−13. タバコの吸いすぎによる薄毛
体に良くない嗜好品の代名詞といえばタバコ。
タバコを吸う人は吸わない人に比べて肺がんのリスクを上げる、ニコチン依存症になるなど様々なリスクがあります。
他にも薄毛になるリスクもあるということを知っていましたか?
タバコを吸うと血行不良や血中の酸素濃度の低下を生じるといわれています。
これにより、頭皮へ栄養分が行き渡りにくくなり、髪の育成不足につながります。
また、ハーバード大学公衆衛生学部の調査結果によると、
喫煙者は薄毛に関連する男性ホルモンであるジヒドテストステロン(DHT)が14%高い値を示したそうです。
その他にもニコチンなどの有害物質により体内の様々な場所にダメージを与えることで、間接的に薄毛の要因を作ることも考えられます。
やはり、薄毛を気にするのであればタバコを控えた方がメリットが多そうですね。
ただ、無理に禁煙をしているとそれも強いストレスとなり、育毛環境にとっては良くないということも頭に入れておきましょう。
2−14. お酒の飲み過ぎによる薄毛
はじめに、お酒が体内で分解される仕組みを説明します。
体内に入ったアルコールは血中に溶け込み全身を巡ったあと肝臓に運ばれます。
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
このアセトアルデヒド顔の赤み、動悸や吐き気、頭痛などの原因となります。
アセトアルデヒドは全身を巡り肝臓でさらに酢酸に分解され、体外へ排出されます。
ここから薄毛とお酒の関係を説明します。
結論から言いますと、お酒を飲み過ぎると薄毛が進行するリスクが高くなります。
なぜか、それは以下が原因となります。
- 睡眠不足
- ジヒドロテストステロン(DHT)の増加
- 髪の栄養不足
大量のアルコールを摂取すると睡眠中もアセトアルデヒドの分解が進みます。
分解中は交感神経が活性化している状態なのでレム睡眠に入りにくくなり、睡眠の質が落ちます。
そうなると、ホルモンのバランスが崩れたり、ヘアーサイクルが乱れたりして薄毛の原因となります。
また、アセトアルデヒドにはAGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を増加させるとも言われています。
髪の毛の主な原料はタンパク質です。
様々なタンパク質が合成される場所は肝臓になります。
そこでアルコールを大量に摂取してしまうと、肝臓はアルコールの分解に集中してしまいます。
その結果、髪の育成に必要なタンパク質が不足し、薄毛を進行させてしまう恐れがあります。
2-15. 運動不足による薄毛
運動不足になると体内にはどんな変化が生じるでしょうか。
薄毛に関連する症状をいくつかあげてみましょう。
- 肥満のリスクが高まる
- 血流が滞り血行不良になる
- 免疫力が低下する
運動不足になると体内のカロリー消費量が低下し、消費できなかったカロリーは脂肪として蓄積されていきます。
蓄積された脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、肥満体型となっていきます。
肥満になると頭皮の脂質や発汗量が増え、髪が油分でベタベタな状態になり毛穴が詰まりやすくなります。
また、運動不足になると血中内に悪玉コレステロールが増え、いわゆるドロドロ血液になります。
それにより、血流が滞り血行不良になることで毛根にも栄養分が届きにくくなります。
血行不良になると、血流が末端まで行き渡らなくなり、基礎代謝が下がり免疫力が低下します。
免疫力が低下していると、頭皮の様々な疾患にも対応できなくなりどんどん悪化してしまいます。適度な運動をすることで体の健康だけでなく、頭皮の健康も維持できます。
2−16. 紫外線を浴びすぎて薄毛になる
頭皮も皮膚の一部ですので、紫外線を浴びればダメージを受けます。
目に見えるダメージは皮膚の軽い炎症、つまり日焼けです。
頭皮に炎症が起きると、頭皮を保護しようと皮脂分が多く分泌されます。
それがヘアーサイクルを阻害し、抜け毛や育毛を妨げ薄毛につながります。
また、髪の毛自体にも紫外線を浴びることでダメージを受けます。
抜け毛や枝毛の原因にもなります。
しかし、日常生活において浴びる量の紫外線であれば頭皮に何ら問題はないと言えます。
ただ、紫外線量の多い時間や季節というのも確かにありますので注意はしておきましょう。
短期間でも多量の紫外線を頭皮に浴び続けると、さすがに頭皮には影響が出てきます。
1番紫外線が多い季節は5月から8月頃です。
そして紫外線量が多い時間帯は通年で正午12時です。
紫外線量の多い時期に海水浴に行く場合には、海面や砂浜からの反射もありますので、
頭皮への影響は十二分に考慮して行く方がよいかもしれません。
2−17. 眼精疲労による薄毛
眼精疲労とは、睡眠や休息を取っても症状が緩和されない目の疲れを指します。
眼精疲労になると、頭痛やめまい、肩こり、睡眠不足などの症状になります。
眼精疲労の中でもドライアイやストレス、自律神経の異常が原因となるものは薄毛に関連します。
ドライアイは涙の量が少なくなり、眼球の表面が乾燥し傷や障害が生じる病気です。
その原因として血液の循環が悪くなり、血行不良となっていることが考えられます。
血流が滞り血行不良になっていると毛根にも栄養分が届きにくくなり、薄毛の原因となります。
また、ストレス、自律神経の異常が原因となる場合には、円形脱毛症などの自己免疫異常による脱毛、ホルモンバランスの崩れやヘアーサイクルの乱れによる脱毛などを引き起こす可能性もあります。
少しでも諸症状が出た場合は自己診断せずに専門の医療機関で診察を受けましょう。
2−18. 自己免疫疾患
免疫とは体内に侵入した細菌やウィルスなどを異物として攻撃することで、自分の身体を正常に保つシステムのことです。
自己免疫疾患とは、免疫システムに何らかの異常が起こり、正常に働かなくなり、自分自身の細胞を攻撃してしまう病気です。
攻撃対象が毛根を包む毛包になった場合、毛包は攻撃を受け休止状態となり、髪の毛は抜け落ちてしまいます。この症状を円形脱毛症と言います。
円形脱毛症は強い精神的ストレスが原因とされていますが、実はその因果関係はきちんと解明されていません。
ただ、円形脱毛症の発症事例に精神的なストレスを抱えていたケースが多い、という事実はあるそうです。
原因が特定できない分、治療が難しいのが自己免疫疾患系の病気です。
まずは身体の健康を維持し、運動やバランスのよい食事を摂るなどして、身体的・精神的ストレスを溜め込まないのが大切でしょう。
また、少しでも諸症状が出た場合は自己診断せずに専門の医療機関で診察を受けましょう。
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